スイセンはナルシストな花?妖精ナルキッソスと現実的な話

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スイセン開花

今年も我が家のスイセンが咲き始めました。

雪中花といわれるだけあって、寒いなかでも凛として咲く姿は、忙しい日常を少しのあいだ忘れさせてくれます。

スイセンは美しい姿ばかりではなく、独特の甘い香りも楽しめます。嗅覚って脳に直結しているらしく、なんだか気持ちまで軽くなります。

そんなスイセンの花言葉のなかに「自己愛」「プライド」があります。この花言葉になった背景にはとても悲しい伝説があるのです。

スイセンの名前の由来①

水仙の英名は「narcissus=ナルキッソス」ギリシア神話に登場する若く美しい妖精・ナルキッソスの名に由来しています。

気位が大変高く、他の妖精たちの誘いには目もくれないほどの美男子だったナルキッソスは、ある日、泉の中の妖精に恋をしてしまいます。

水面に映る妖精はナルキッソス本人の姿。

しかし、ナルキッソスは自分自身だと気がつかず、水面に映った自分に口づけをしようとして泉の中に落ちて死んでしまったのです。

また別の説では、泉の中の妖精に恋をしたナルキッソスが、泉の中の自分自身から離れられなくなり、やせ細って死んでしまったともいわれています。

ナルキッソスが死んだ後そこにはスイセンの花が咲いていたことからスイセンのことをナルキッソスと呼ぶようになったと言い伝えられています。

スイセンの花ってちょっと下を向いているように見えますよね。なんだかナルキッソスが泉の中を覗いている姿のようにも思えます。

また、うぬぼれ者や自己陶酔者のことを「ナルシスト」と呼びますが、このナルシストの語源もナルキッソスの名前に由来しているのだそう。

スイセンの名前の由来②

スイセンの名前の由来には他の説もあります。

それはギリシャ語で「麻酔」を意味する「ナルキソス」からきているという説です。スイセンの地下茎には神経を麻痺させる成分があることに由来しているそう。

そいういえば、毎年春ころになると水仙とニラを間違って食べてしまって食中毒になったという話しも聞きます。

確かにスイセンの葉とニラの葉ってそっくりですよね!

調べてみると、スイセンの葉や球根にはアルカロイドという毒があり、間違って食べてしまうと、嘔吐や下痢、発汗、頭痛などの中毒症状を引き起こしてしまうそう。

まとめ

とてもキレイなスイセンですが、悲しい伝説と怖い毒があるのですね。

我が家の庭にはスイセンもニラもたくさん植わっているので、間違って食べないように気をつけなければ!

大人ならまだしも、娘やレオ(我が家の犬)が食べてしまったら、嘔吐や下痢だけではすまないかもしれません。

これから美しいスイセンが咲き乱れる季節になります。スイセンは日本各地で楽しめますが、毒があることも忘れないように気をつけて鑑賞しましょう。

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