あたりまえの日常こそ幸せ
いつも通りの日常をときどきつまらなく感じることがありませんか?手の中にあるはずの幸せが、あまりにも小さすぎて見えなくなってしまうんですね。
健康で、家族がいっしょにご飯を食べられて、明日が来ることを恐れずに眠りにつける毎日。こんな幸せなことはないのに、いつのまにか全てが「あたりまえ」になってしまうのは、きっと私だけではないはずです。
日常がつまらなくなりかけたとき、いつも思い出すようにしているオードリー・ヘプバーンの言葉があります。
「何より大事なのは、人生を楽しむこと。幸せを感じること、それだけです。」
ステキな女性(ひと)は、口にする言葉もステキにきらめいているものですね。この言葉を思い出すと、あたりまえの日常が少し色鮮やかに見えて、何か楽しみを見つけたいという気になります。
コンプレックスを隠さない勇気
オードリー・ヘプバーンといえば、往年の大女優。
上品さと可愛らしさを併せ持ち、知性と慈愛にもあふれたオードリー・ヘプバーンは、多くの人に愛されました。私も彼女のファンです。
そんなオードリー・ヘプバーンが、実は大きなコンプレックスを抱えていたと何かで読んだことがあります。
彼女は自分の華奢な体型が、何よりものコンプレックスだったそうです。
当時のハリウッドは、マリリン・モンローに象徴されるような肉感的でセクシーな女優が全盛の頃。そんな世界で、手足も胸も腰も細すぎる自分が、本当にやっていけるのか思い悩んだことがあったようです。
でも、オードリー・ヘプバーンは、コンプレックスを隠そうとせず、むしろ前面に押し出す勇気を持っていました。
人はコンプレックスを持つと、まるで自分だけが不幸を抱えているような気になって大事なことを忘れがちです。それは、世の中には自分と同じようなコンプレックスを持つ人がいっぱいいるということ。
きっとオードリーは、そこのところをよくわかっていたのでしょうね。
彼女の大活躍は、同じようにやせっぽちの女性たちに自信と希望を与えてくれました。やがて、彼女のようなスタイルが女性たちの憧れにまでなったのです。
思い込みをやめてみる
人というのは、ついつい思い込みや先入観にとらわれてしまいます。
「刺激的なことが何もない日常はつまらない→→→つまらないから幸せじゃない」
「自分にはコンプレックスがある→→→だから、どうせうまく行かない」
どちらもただの思いこみ、あるいはよけいな先入観なのです。
「何より大事なのは、人生を楽しむこと。幸せを感じること、それだけです。」
オードリー・ヘプバーンが言うとおり、自分で気づきさえすれば、人生は充分に幸せで、誰もが充分に魅力的になれるものなのだと思います。