日本へ来る理由
昨日の記事で群馬県の飛来地をご紹介しましたが、実はハクチョウの生態について何もしらなかった私。
毎年ハクチョウを見るたびに「そもそもなぜハクチョウは遠い国から日本へやってくるのだろう」とずっと疑問を抱いていました。
だって、ものすごく非効率じゃあないですか?
そんな素朴な疑問を解決すべく、ハクチョウの生態について調べてみました。
日本へ来る理由
ハクチョウの生息地はユーラシア大陸北部のツンドラ地帯。そこは冬の寒さが大変厳しいそうです。最低気温は-30度以下になるときもあるそう。
ハクチョウの生態的には厳しい寒さにも耐えられるそうですが、そんな寒い土地では湖の氷が凍ってしまいます。
ハクチョウの主なエサは水草なので凍ってしまうと、エサを食べられなくなってしまいます。
そのために、水面が凍らない日本までエサを求めてやってくるのだそうです。その距離約3000㎞~4000㎞!
群馬から京都まで往復で約1000㎞なので、約3~4往復です!そんな気の遠くなる距離をはるばる越冬に訪れてくれるのですね。
なぜシベリアに帰るのか
そんな長旅をするくらいなら、日本にずっといればいいのでは?と思いますが、やはりハクチョウにとっては日本の夏は暑すぎるようです。
もう1つの理由としては、ハクチョウは縄張り意識が強い!という理由も挙げられます。繁殖期には、他者に向かって攻撃的になることから広い土地が必要なのだそう。
そういえば、ハクチョウを見に行くと、よくケンカしている姿を見かけます。見た目の可愛らしさに反して意外と凶暴なのですね。
もう1つの疑問
私がもう1つ疑問に思ったのが「地図を見ているわけでもないのに、どうやって日本まで帰ってこれるのだろう?」ということ。
実はこれに関しては詳しいメカニズムが、まだわかっていないそう。
一説には、ハクチョウの脳には磁石のようなものがあり、星や太陽を目印に方向をキャッチしていると言われています。
まとめ
遠い異国の地から日本までやってくるなんて、その根性ってすごいですよね。
以前、会社の研修で40㎞を丸一日かけて歩いたことがありましたが、40㎞でさえ辛かったですもん。
どうやって、日本に帰ってきてくれるのか詳しいことはわかりませんでしたが、せっかく帰ってきてくれたハクチョウです。大切に見守りたいと思います。
ハクチョウの生態がわかったので、今シーズンのハクチョウ見学はさらに楽しいものになりそうです。
皆さんも、良かったらハクチョウの観察に出掛けてみてください。癒されますよ~