尾瀬の見どころは水芭蕉だけじゃなく草紅葉もイチオシ 群馬県が誇る国立公園

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遙かなる尾瀬

私の住む群馬県は自然の宝庫なので、ご紹介したい観光スポットは数え切れませんが、今日は「尾瀬」について書いてみたいと思います。

尾瀬という名前は、国民的な歌「夏の思い出」の歌詞でご存知の方が多いのではないでしょうか。

「夏がくれば思い出す 遥かな尾瀬 遠い空~♪」っていう、あの歌ですね。

何となく名前だけは知っているけど、行ったことがないという方。すごくもったいないです! ぜひ一度、機会をつくって尾瀬を訪ねてみてください。

尾瀬国立公園

尾瀬は全国で29番目の国立公園として2007年に指定され、日本百景にもその名を連ねています。

およそ数十万年前から1万年前までの間に、周辺の火山活動によって川がせき止められた際に盆地が形成された日本最大の山岳湿地帯。今ある尾瀬独特の地形と景観は、大いなる自然の産物なのですね。

尾瀬の場所とアクセス

尾瀬は群馬県・福島県・新潟県・栃木県の4県にまたがっていますが、いずれの県も現地には自動車道が通っていません。そのため登山口から徒歩で行くことになります。

登山口は複数ありますが、群馬県片品村にある鳩待峠は、峠近くまで自動車が入るので一番おすすめです。尾瀬を訪れる入山者の半数以上が、この鳩待峠を利用しています。

公共交通機関を利用する場合

もっともオーソドックスなルートは、JR上越線沼田駅から関越交通バス大清水・戸倉方面行きで約1時間半。戸倉で鳩待峠行きに乗り換えて30分、終点下車、徒歩1時間(尾瀬ヶ原・山の鼻)

公共機関を利用した尾瀬へのアクセスマップ

☆公共機関を利用の場合(出典:東京電力「尾瀬と東京電力」WEBより)

自動車利用の場合

関越自動車道沼田ICから国道120号・401号を経由し、県道63号を鳩待峠方面へ約45km。(戸倉地区駐車場、津奈木~鳩待峠はマイカー規制があります)1300台収容の無料駐車場のほか有料の駐車場もあります。(ただし、マイカー規制中は、鳩待峠駐車場の利用不可)

※注意:国道401号の大清水の手前にて、11月上旬より冬季閉鎖あります。

マイカーを利用した尾瀬へのアクセスマップ

☆マイカーを利用の場合(出典:東京電力「尾瀬と東京電力」WEBより)

お問い合わせ先

お出かけ前には、事前に紅葉の現況や規制情報の有無、注意点などを確認しておくのが安心だと思います。お問い合わせ先として、「片品村観光協会」を載せておきます。


◆片品村観光協会公式サイト◆


TEL:0278-58-3222
FAX:0278-58-3213

燃え立つような草紅葉

尾瀬の草紅葉

尾瀬は山々の紅葉だけでなく、10月には足元の草原が燃えるような金色に染まる「草紅葉」の景観も同時に楽しめます。

今年の草紅葉のピークは10月の初旬だったので、すでに今は見頃も過ぎてしまいましたが、草原と山々が競うように輝く「紅葉のコラボレーション」は本当にみごとなので、遅ればせながら書いてみました。

尾瀬の地に、凍てつくような冬が訪れる前のわずかな時期。

遥かな湿地帯に広げた黄金色のカーペットと、様々な色で織りなした錦の帯のような山々の紅葉をぜひご覧になってください。

尾瀬の草紅葉と霧

尾瀬を訪れる際の注意点

仰々しい登山というより、家族連れや年配者でも楽しめる尾瀬は、少しハードなハイキングという位置付かでしょうか。

とは言え、いくつかの注意点もあります。

まず、尾瀬の標高は約1400mとかなり高いので、すでにこの時期から防寒の用意が必要です。

そして、尾瀬にはツキノワグマが生息していることも忘れてはなりません。

朝夕の薄暗い時間帯はクマの活動時間なので、特に注意が必要です。目撃件数もこの時間帯が圧倒的に多くなっています。

その時間帯には、できるだけ下記のようなクマが出没しやすい場所には行かない配慮が必要です。

【クマが出没しやすい場所】

実はクマの方も人間を恐れているので、人間がいることを知らせるために音の鳴るものを携行するのも得策です。(鈴や小さなレコーダーなど)

秋にはすでに日の入りも早まり、山は急速に闇に包まれます。交通機関(バスやタクシーの最終時間)はしっかりと把握して、慌てないように常に現在時間を確認しておきましょう。

11月ともなると急に雪が降ることがありますので、マイカー利用の方は雪用のタイヤの備えも必要です。
エリア内に点在する各小屋では無線が通じますし、尾瀬林業の山小屋や休憩所、無線公衆電話があります。万が一の緊急時には、鳩待山荘のほか尾瀬沼ヒュッテ、竜宮小屋、燧小屋、尾瀬小屋、原の小屋、尾瀬ロッジ、長蔵小屋などに迅速にSOSを求めましょう。