嫁入り道具に三条燕産の鍋を渡してくれた父の親心が夫婦仲を取り持つ

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結婚記念日に思うこと

今日は11月22日=夫婦の日です。縁起の良いゴロ合わせにちなんで、この日に入籍する方も多いのではないでしょうか?

実は私たち夫婦も11月22日に籍を入れました。今年で7回目の結婚記念日を迎えます。

可愛い娘にも恵まれパパと一緒に過ごした日々を振り返ると、様々な思い出が思い浮かびます。

ケンカもたくさんしたし離婚の話も出たこともあります。それでも結局は仲直りして毎日楽しく暮らしているということは、この結婚が間違っていなかった証拠ですね。

父から渡された三条燕産の鍋

私の両親は離婚しているのですが、1人暮らしをしている父から結婚が決まったとき「渡したいものがあるから近いうちに取りにくるように」とメールが入ったのです。

どんな良いものがもらえるのだろう?とウキウキとしながら父の家を訪れると、渡されたものはなんと「蒸し鍋」でした。

「え!鍋?なんで?」私は少しがっかりしながら直径30センチはあるでしょうか、花柄の大きな鍋をまじまじと見つめました。

父曰く、「いったんお嫁に家を出たら戻ってきたりすることがないように、嫁ぐ娘には実家で日常的に使っていた鍋を持たせると良い」という迷信があるのだとか。

男の独り暮らしの父は料理はしません。そんな父が、嫁ぐ娘が幸せになる迷信にあやかって贈ってくれた鍋は、元々は亡き祖母が新品のまま大切にしていたものだそうです。

その頃住んでいたアパートに帰って鍋の箱を開けてみると三条燕の鍋だと知りました。いわずと知れた新潟県の三条燕ブランドの鍋ということで、当時、料理がまったくできなかった私としては、不要な物でしたが、なんとなく「料理をしてみよう」という気持ちにさせてくれました。

蒸し鍋レシピといえば

蒸し鍋といえば、どんな時に使うでしょうか?

当時の私は肉まんを蒸かすのと茶碗蒸しくらいしか思い浮かびませんでした。

なので、まずは茶碗蒸しに挑戦!

なぜ茶碗蒸しを作ろうと思ったかというと、学生時代に回転ずしでアルバイトをしていて、そのときに卵液と三つ葉や鶏肉、なるとなどをパパパと入れて、簡単に作った記憶があったからです。

よく考えれば下ごしらえは社員さんがしてくれいた訳ですし、けっして簡単ではないですよね。

とは言え、私は茶碗蒸し作りに挑戦するのです。

形から入るのが大好きな私は、まず茶碗蒸し用の茶碗をホームセンターで購入!

次は作り方を調べました。料理はできませんでしたが、料理本だけはありましたので、熱心に何度も読み返したのを覚えています。

卵を何回もこすのだと知り、シイタケや三つ葉、ぎんなん、鶏肉、カニ、エビ、ホウレンソウ、ニンジンなど具も様々!なんだか茶碗蒸しを作るのが楽しくなっりました。

実のところ私は茶碗蒸しはあまり好きではありません。しかしパパは茶碗蒸しが大好きなのでマスターしたいと思った記憶があります。

初めて作った茶碗蒸しは少しスが入ってしまったもののお味は上々!茶碗蒸し用の茶碗を洗うのはとても面倒ですが、大好きな人が大好きなものを「美味しい」と言って食べてくれるのってうれしいものだなぁと思ったものです。

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仲直りは茶碗蒸し

そんな私のパパとの仲直り方法は茶碗蒸しを作ること。パパと私は平均月に1度はケンカをします。私が悪かったなぁ~と思うこともあれば、絶対パパのこと許せない!と思うこともあります。

私が悪かったなぁ、と思う時の週末は「ごめんなさい」の言葉の代わりに、こっそり茶碗蒸しを作って、食卓に出します。

ケンカ中なので「ありがとう」とか「美味しい」とか言ってもらえないけれど、パパも自分の大好きな茶碗蒸しを食べると気持ちが落ち着くのでしょうか。なんだか茶碗蒸しが仲直りのサインになっているようです。

嫁入り道具に鍋はいいのかも♪

父がどこからか聞いてきた嫁入りする娘に鍋を持たせる迷信は、あながち迷信でもないのかもしれませんね。

だって結局、父に持たされた鍋のおかげでパパと仲直りできているのですから。

鍋という形で愛情をしめしてくれた父と、こんな素敵な鍋を残してくれた祖母に感謝しつつ、今度はケンカしてない普通の日にも茶碗蒸しを作ろうと思った私のエピソードでした。

おまけ

料理が得意な友人とハイキングに行ったときに、茶碗蒸しを紙コップで作って、ラップをして持ってきてくれたことがありました。山の上で茶碗蒸しなんてちょっといいですよね♪

私も機会があればためしてみたいと思います!

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