風邪をひいてしまいました
このところ、日中はかなり気温が高いのに朝晩は一気に冷え込むという、寒暖の差が大きい日が続いています。
こういうときは体調を崩しやすいから気をつけなくては…
と思っていた矢先にウッカリ風邪をひいてしまいました。トホホ。
みかんよりビタミンCの含有量が多い柿
風邪はひき始めが肝心と言います。
「ひいたかな?」と思ったら、すぐに対処!私は、何はともあれまず休養です。そして同時に、ビタミンCをしっかり補給することにしています。
ビタミンCが豊富な食べ物として、真っ先に思い浮かべるのはみかんやイチゴ。でも、含有量がダントツなのはアセロラだそうです。
とはいっても、アセロラは日本ではそうそう簡単に入手できません。そこで次に注目したいのが「柿」です。
柿のビタミンC含有量は、果物の中でもベスト3に入ります。みかんやイチゴよりも上なんですね。
■ビタミンC
人間が風邪ウイルスに感染すると、白血球が異物(ウィルス)の侵入を察知して駆除しようとします。白血球の作用によって、風邪ウィルスが徐々に体外に排出されるわけです。
ビタミンCはこの白血球を活性化させる効果があります。
さらに、風邪をひくとグッタリと疲労感がありますよね。あれは体内に活性酸素が大量に発生しているせいなんです。
ビタミンCには抗酸化作用があるので、体内の余分な活性酸素を除去してくれて、疲労回復の効果があります。
だから、「風邪にはビタミンC」とか「ビタミンCをたくさん摂っていれば風邪をひかない」と昔からいわれているのですね。
わが家にもちょうど初物の柿があったので、速攻でひとつペロリ♪ちょっと熱っぽかったせいか、ひんやりとしたのど越しが心地よくて、くどくない甘みもとても美味しかったです。
柿の栄養成分のスゴさ!
柿のすごいところはビタミンC量の豊富さだけではありません。下にあげたとおり、栄養効果がいっぱい!
- ビタミンA
- β-カロテン
- タンニン
- カリウム
- β-クリプトキサンチン
■ビタミンA
ビタミンAには、鼻やのどの粘膜を強くし、その動きを活発にする効果があります。
つまり、ビタミンCだけでなくビタミンAの含有量も多い柿を食べることで、鼻やのどから侵入する風邪ウイルスを防いで、風邪をひきにくくなるわけです。
■β-カロテン
β-カロテンも、強力な抗酸化力を持つ栄養素です。
β-カロテンは、体内に入ると必要量に応じてビタミンAに自動変換されるという特性があります。そのため粘膜や皮膚の強化や保護といった、ビタミンAとしての効能を発揮してくれるのです。
■タンニン
タンニンとは渋み成分です。
抗酸化作用や殺菌作用、抗ウイルス作用などといった多くの効能を発揮してくれます。
強力な抗炎症作用もあるので、風邪のときに発生する節々の痛みの軽減にも効果的です。
■カリウム
カリウムは、ナトリウムの排出を促すミネラル成分の一種です。
余分なナトリウムを汗や尿として体外に排出する作用で、風邪によって生じたむくみを解消する効果があります。
■β-クリプトキサンチン
β-クリプトキサンチンとは、あまり聞き慣れませんが体内の免疫系を活性化してくれるカロテノイドの一種です。
β-クリプトキサンチンは、がん抑制作用を持つことが確認されています。
柿の葉っぱにも優れた効能あり
柿は実だけでなく、その葉っぱにまでとても優れた効能があるんです。
ただし、柿の葉は非常に苦いので(タンニン成分)そのまま生食はできません。
そこで登場するのが「柿の葉茶」です。柿の葉茶は緑茶の20倍ものビタミンCを含有しています。
通常は加熱するとビタミンCの成分は壊れてしまいますが、柿の葉茶に含まれるビタミンCは「プロビタミン」という加熱しても壊れないビタミンCなんです。
温かい飲み物が恋しくなるこれからの季節。私も、今回の風邪をスッキリ治したら、温かい柿の葉茶を飲んで、風邪知らずの冬を過ごしたいと思います。