砂の塔・初回放送
放送前から楽しみにしていた「砂の塔~知りすぎた隣人」がいよいよスタートしました。
今日はその「砂の塔」の初回の感想をお届けします。
まず、見終わった直後の第一声はというと…
「こわっ!」でした。
憧れのタワーマンションの真実
何が怖いって、松嶋菜々子の不気味な隣人ぶりと、豪華できらびやかなタワーマンションに住む女性たちのおぞましいまでの虚栄心と競争心は、見ていてゾッとしっぱなしでした。
そんな女たちの醜い闘いと同時進行で、「ハーメルンの笛吹き男」さながらの謎の誘拐事件が発生します。幼い子供たちが次々と姿を消す中で、血まみれの女性(松嶋菜々子)のフラッシュバック映像が流れるんですよ。
怖がるなっていう方が無理でしょう。
ヒロインの高野亜紀(菅野美穂)は、平凡だけど明るくて元気な主婦。
そんな亜紀たち一家は、憧れのタワーマンションに転居してきます。ところがそこに待っていたのは夢のように幸せな生活なんかではなく、神経がすり減り身も凍るような女性特有の醜い世界でした。
人から羨望の的になるような立派なタワーマンションも、中に入れば、虚栄心や嫉妬心に翻弄されるおろかな主婦たちの巣窟でしかなかったのです。
幸せそうに見えるのは外見だけで、どの家庭も今にも崩れそうな危うさを抱えていて、まさにタイトルどおり「砂の塔」だと思いました。
ハーメルン事件の犯人は誰?
一方で、ハーメルン事件と名付けられた連続幼児失踪事件の真犯人も気になります。
第1話を見る限り、犯人はいかにも佐々木弓子(松嶋菜々子)であるかのような演出ですが、あまりにも犯人っぽい人は実は違うというのがドラマの定石。
まだ始まったばかりなので、松嶋菜々子犯人説でおさまってしまうと面白くない気もします。
ネットでは、三代目JSBのがんちゃんこと岩田剛典が演じるイケメン体操コーチの生方航平。彼が怪しいという見方もあるようです。それもまた、あまりにも突拍子がない気もしますが、どうなんでしょうね。
女性は他人が気になる生き物
私はタワーマンションに住んだことがないので、もちろんドラマのような恐ろしい人間関係は体験したことがありません。
もし、「砂の塔~知りすぎた隣人」で描かれていることが現実なら、タワーマンションなんか絶対に住みたくないです!
ドラマが始まったとき、ちょうどパパと一緒に見ていたのですが、「うわー、こんなことが実際にあるんなら嫌だな~。見ていて気分悪いから、別の番組を見ていい?」と、あっさりチャンネルを変えられてしまいました。(録画してあったので後からゆっくり見直しましたけどね)
男の人には、女性特有の人間関係というのは、理解してもらえないことが多いですよね。
女性は、どうしても人との比較で自分の立ち位置を確認したがるもの。これは本能ともいえる特性だから、もう仕方ありません。
まぁ、さすがにドラマのように極端なこと(複数のモニターで他人の部屋を監視するとか)はありえないだろうけど、ちょっと似たようなことは私にもありました。
外に犬用のバスタオル(習性でカミカミして、もはやボロボロのやつ)を干していたら、「よくあんなにボロボロなタオルが干せるわね~」とか、夏場に冬用の座布団を干していたら「今ごろ真冬の座布団干すなんて、信じられない!」とか、わざわざ言いに来たご近所さんがいたんです。
内心では、「ほっといてちょうだい」ってムカつきもしましたが、「要するにヒマなのね~」と思い直しました。
ヒマな時間がいっぱいあると、ついつい人のことが気になるし、人と自分を比べてしまうし、ヒマついでに嫌味のひとつでも言いたくなってしまうんじゃないでしょうか。
そして、忙しそうに活動している人に対する嫉妬や劣等感の裏返しで、人のあら捜しをしたくなるのかも知れませんね。
そう考えるとヒマがいっぱいあるのは自分にとっても、周囲にとってもマイナスだといえます。
何かひとつでもいいから、自分が心から楽しめるものや夢中になって打ち込めるものが持てたらいいですね。
人生って思っているほど長くないから、ヒマをもてあましたまま過ごすのって、本当にもったいない!
たとえば、「ケイコとマナブ.net」などを参考に、まずは体験学習でもスタートすれば、きっとやりたいことがみつかるハズ。
タワーマンションのデメリット
そういえば、ヨーロッパの多くの国では、超高層住宅の建築が規制されています。(禁止ではなく規制ですけどね)
特にイギリスでは、すでに何十年も前に「超高層住宅に住むと子供の健全な発育を阻む」という調査結果がでたそうです。
もちろん、その後も超高層住宅の建築がゼロになったわけではありませんが、今でも妊婦さんや幼い子供のいる家庭には、最上階や高層階の居住は推奨されていないとのこと。
表立った理由は、高すぎる場所での生活は、気圧の関係や上下移動の大変さが妊娠に悪影響(流産など)を及ぼす可能性が否めなかったり、幼い子供の成長にも作用したりということらしいのですが…
「砂の塔」を見たばかりの私としては、タワーマンション(超高層住宅)の最上階なんに住んでしまったら、大人だけじゃなくて子どもまでもが、低層階の人を見下してしまうんじゃないかなと心配になります。
イギリスの「子育て世代は超高層階に住むな」のスローガンには、健康上の理由以外にも、案外そんな本音が潜んでいるんじゃないでしょうか。
私も、以前仕事でタワーマンションの一番良い部屋に入ったことがあるのですが、窓からは蟻みたいに小さな人々がせわしなく歩く様子が見えて、ほんの一瞬ですが奇妙な優越感に浸ってしまった覚えがあります。
人って弱い生き物ですから。住む場所の影響で人間性まで変わってしまうことだって、じゅうぶんにありえるかも知れません。
高いところからの絶景は、スカイツリーや東京タワーから見ることにしましょう(笑)
そして、家族と過ごす日常は、地に足をつけて、もっと穏やかなお家がいいですね。
まとめ
「砂の塔~知りすぎた隣人」の初回の感想まとめです。
始まって早々から、いきなりサスペンス色が満載で、次週以降が楽しみというより、どこまで怖さがエスカレートするのか心配になってきました。
最後にオマケみたいな書き方になっちゃいますけど、イエモンの主題歌「砂の塔」は最高でした♪何回もリピートしたいくらいの良い楽曲です。ぜひ!